The Very Group

アナリティクスでイノベーションを起こし、お客様のより良い人生に貢献

実店舗を持たない小売は、オンライン・チャネル全体でデジタル指紋を作成し、顧客とその行動を科学的に理解してサービスを提供


完全にデジタルだけの小売業であるThe Very Groupはデータの価値を知っています。英国で最も古く、最も豊かで、最も深い消費者に焦点を当てたデータセットを持つThe Very Groupは、データとインサイトを行動に移し、顧客を満足させ、人生をより充実させることを支援しています。彼らはこのDNAをこう呼んでいます「より適切でタイムリー、そしてパーソナライズされた体験を実現するデータ戦略」

ファッション、インテリア、電子機器、家電製品など、あらゆるものを販売するThe Very Groupは、常に進化し続ける様々な行動様式を持つ顧客がサイトを訪れています。The Very Groupは、高所得者向けに金融サービス商品も提供しています。

「私たちは、お客様のことを本当に理解したいと思っています。どのように買い物をするか、どこで買い物をするか、何時に買い物をするか、どこに住んでいるか、商品、価格、プロモーション、配送にどのような価値観を持っているかなど、データの定量的な側面があります。また、リスクや生活に対する考え方、オンラインショップに求めるものなど、質的な側面からもデータを収集することで、お客様をより深く理解し、予算に余裕のあるお客様に、より付加価値の高い商品やサービスを提供できるようになります」と、The Very Group 最高データ責任者 Steve Pimblett氏は述べています。

数字で見るThe Very Group

2,000

取り扱いブランド

4.4M

アクティブユーザー

160K

商品数

2.2M

1日当たりの閲覧者

データから顧客を理解する

The Very Groupのシングルカスタマービューによって、堅牢なデータを手に入れ、顧客をより深く理解することができるようになりました。これにより、商品の品揃えをより良く計画し、需要をより良く予測して商品の供給を確保し、金融サービス商品も拡充することで、顧客満足度と顧客支持を向上させることができています。

「お客様を理解するということは、カテゴリー、商品、ブランドの好み、買い物の頻度、価値、ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)などを理解することです。私たちは、組織全体のデータの流れが、どのようにお客様の価値創造につながるかを考えています。それは、より良い価格設定、プロモーション、オファー、配送、さらには顧客中心のマーケティングなど、さまざまです。私たちのデータの使い方は、お客さまを喜ばせることにあります」とPimblett氏は話します。

デジタル小売業者であるThe Very Groupのチャネルは、デスクトップ、モバイル、ウェブ、ネイティブアプリなどデジタルチャネルで構成されています。テラデータのパートナーであるCelenrusは、顧客とのやり取りをキャプチャしてコンテキスト化し、意図や機会のシグナルを検出します。そして、やり取りデータをテラデータのデータプラットフォームに送り、リアルタイムの個人レベルのパーソナライズを作成します。

「デジタルエクスペリエンスは本当に複雑です。テラデータとCelebrusのデータ戦略により、顧客を理解し、顧客とそのデータを尊重し、優れたパーソナライズ体験を提供することができます。最終的には、閲覧、在庫、バスケットの量など、デジタル体験の傾向を把握することができます」とPimblett氏は説明します。

ブラウザの消費者プライバシーに関するルールの変化により、企業はサードパーティCookieのない未来に向けたデジタル戦略を検討しなければなりませんでした。CelebrusのファーストパーティおよびノーパーティCookieソリューションは、The Very Groupのような組織をデジタルチャネル全体でサポートし、顧客のデジタルIDを作成することで、顧客の喜び、成長の加速、規制への準拠をさらにサポートします。

また、Pimblett氏は、顧客の喜びや成長を達成すること以上に重要なことがあると述べています。「なぜ、デバイス上で個人を理解できるデジタル指紋を持つことが重要なのでしょうか。モバイルデバイスを使用している人が、私たちが信じているような顧客ではないと思われる場合、それを詐欺の可能性があると判断し、フラグを立てることができるのです。同じCelebrusとテラデータのソリューションをさまざまな方法で使用することで、お客様を保護し、さらに良い体験を提供することができます」


ClearScape Analyticsが、機械学習をスケールアップして運用することで、無限のインサイトを提供

顧客とその行動を理解することは、成功の方程式の半分です。残りの半分は、顧客の要望やニーズを満たすために、適切な製品を在庫し、出荷できるようにすることです。

将来の製品需要についてより正確に把握することで、製品の供給体制を最適化することができます。これにより、機会損失が減り、顧客体験が向上します。また、収益も増加します。在庫補充プロセスにインサイトを与える一連の需要予測モデルを開発するのです。

「小売店で品切れになることほど、嫌なことはありません。在庫切れは、通常、予測が間違っていることを意味します。私たちは、機械学習による分析モデルを開発し、2,000ブランド、160,000SKU、あらゆるサイズや色の商品の将来の需要をより正確に予測し、そのお客様に最適な供給ができるようにしました」と、Pimblett氏は話します。

ClearScape Analytics は、複雑な機械学習機能を分析パイプライン(データ準備からモデリング、展開に至る関連業務の集合)に簡単に統合し、特定の問題に対処するためにパッケージ化

データプラットフォーム&ガバナンスの技術責任者であるPeter Murty氏は、ClearScape AnalyticsとAWS SageMakerの統合による機械学習予測モデルの一例について説明します。「我々は、AWSの予測ソリューションを採用するために、AWS SageMakerを使用しています。SageMakerはモデルガバナンスをもたらし、これらの予測モデルのデータはTeradata VantageCloudによって提供されています」

毎週、AWS SageMaker の機械学習モデルとAWS上のTeradata VantageCloudを使って、16万SKUが予測されています。商品予測は、今後26週間の需要を予測します。その出力には、予測精度やトレンドの背後にあるキードライバーなどが含まれます。これらの予測モデルは、以下のようなデータソースを活用しています:

  • トランザクションデータ
  • プライシングイベント
  • プロモーションイベント
  • 将来の価格設定
  • カレンダーイベント
  • 項目属性
  • ヒエラルキー情報
  • 全SKUの3年分のデータ

ClearScape Analyticsは、The Very Groupに複雑なMLモデルを継続的にスケールアップする力を与え、顧客や製品データを数時間や数日ではなく数分でスコアリングすることを可能にしました。その結果、インサイトと意思決定が迅速になり、成長を促進し、在庫切れを防ぐことで顧客の期待を上回ることができるようになりました。

The Very Groupのリテールチームは、予測モデルがビジネスルールや購買決定に関するデータと組み合わされ、推奨事項を生成することで、インサイトに基づいて行動します。
ビジネスユーザーは、補充アプリを通じてこれらの推奨事項を利用し、週単位でより正確な在庫注文を行います。

スタックの近代化は、優れたパフォーマンス、クラウドコストの抑制、そしてビジネス価値を向上

データが断片化され、アクセスできない状態では、このようなことは不可能です。The Very Groupが最初に取り組んだのは、ITスタックを近代化することでした。データプラットフォームをオンプレミスからクラウドに移行することで、広範な統合エコシステムへの接続と強力なデータ分析機能を提供し、イノベーションを促進し、カスタマーエクスペリエンス、小売、サプライチェーン、マーケティング、財務、金融サービスチームが行動を起こすために必要なインサイトを提供することができます。

Teradata VantageCloud on AWSは、次世代のクラウドネイティブな展開と拡張された分析機能を提供します。柔軟で弾力性のあるクラウド・データアナリティクスプラットフォームは、優れたワークロード管理、コスト最適化、QueryGrid機能により、業界最高水準の価格性能を提供します。その一例として、VantageCloudはAWS S3との統合により、ネイティブなオブジェクトストレージ接続を実現しています。

「ネイティブオブジェクトストアを(AWS S3で)体験したことは、目から鱗が落ちる思いでした。あまり使われていないデータをより安価なストレージに移動させることができ、Vantage Analytics Databaseのストレージをより適切なユースケースに解放することができました」

「例えば、当社のクリックストリームデータは、年間30テラバイトのデータを生成しています。そのデータをAWS S3にオフロードし、NOSでTeradataに接続できることがわかったことで、最大6ヶ月分の新鮮なデータをAnalytics Databaseに、何年分もの履歴データをNOSに保持することができるようになりました。これは私たちから見れば素晴らしい成果です」とMurty氏は説明します。
クラウドが約束する無限の弾力性と柔軟性には、パフォーマンスを犠牲にすることなく、コスト管理を通じた財務ガバナンスへの懸念がつきまといます。狭いマージンと激しい価格競争によって、コスト管理とクラス最高の価格パフォーマンスが要求される小売業にとって、Teradata VantageCloudほど最適なソリューションはないでしょう。

VantageCloudで財務ガバナンスを実現

「私たちは、お金を最大限に活用する必要がある小売業です。私たちは、本当に無駄のない、効率的なビジネスをしています。総所有コストと効率は、私たちにとって本当に重要なことなのです。クラウドの革新は、規模を拡大するために資金を投入することで容易に実現できます。プラットフォーム思考、規模の経済、そして事業間での再利用が、私たちの考え方です」とPimblett氏は言います。

Murty氏は、The Very GroupがVantageCloudでどのように財務ガバナンスを実現しているのかについて、次のように述べています。「私たちはコンピュート数をコントロールすることができます。そして、財務ガバナンスを実現し、スケーラビリティをコントロールすることができます」

Pimblett氏はさらに、次のようにも述べています。「誰もがスケールと柔軟性を求めていますが、それでも総所有コストと財務ガバナンスは必要です。テラデータは、それを自然に実現してくれます。より効率的になれば、その節約分を顧客に還元することができるのです」

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