概要
データウェアハウスの可能性をさらに広げるには
適切に設計されたデータウェアハウスのプロセスが、組織の文化、戦略、軌道をどのように変革できるかをご紹介します。
今日、データを収集し、整理し、そこから得られるインサイトを明らかにすることは、かつてないほど重要になっています。人、製品、モノなど、様々なソースからのデータが劇的に増加している現在、データはビジネスを成功させるための鍵となっています。データウェアハウスは、そのようなデータの一元的な管理場所として、企業の様々な役割を担う人々に答えを提供する重要な役割を果たしています。
テラデータでは、データウェアハウス(DWH)を製品ではなくプロセスとして捉えています。これは、かつては応えることができなかったビジネス上の課題に応えるためにデータを収集・管理する、常に進化・学習するアプローチです。エンタープライズ・データ・ウェアハウス (EDW)は、この概念を組織レベルにまで拡大し、複数のユーザやチームがアドホックな発見やドリルダウン分析を行えるようにします。
データウェアハウスには、いくつかの種類がありますが、一般的には次の種類があります。
サブジェクト指向
ユーザーは、日常業務に係るビジネスユニットやプロセスに関連するトピックを通じて、データにアクセスできます。
一貫したデータの統合
ユーザーが理解できる完全で正確なデータを確保するために、データのフォーマットと値はすべてのテーブルで標準化されています。また、このデータには整合性がなければなりません。例えば、対応する顧客記録のない購買取引を表示することはできません。
リアルタイムに更新
変更は時間の経過によって追跡され、実質上、企業の記録となっています。すべてのデータは保存され、更新が行われた際に不正確な影響を受けないようにしなければなりません。
企業の強化
適切に設計されたデータウェアハウスのプロセスは、企業の文化、戦略、軌道を次のように変えることができます。
- 部門間での情報共有:異なる種類のデータソースを1か所にまとめることにより、企業内に存在するデータサイロを減らし、データの一貫性を確保することができます。
- ビジネスに不可欠な答えを迅速かつ正確に提供し、複数の視点を取り入れる:ビジネス上の難しい質問に対する答えを効率的に提供することで、意思決定者が正しい戦略的選択を行うことができます。
- 単一バージョンの真実の提供: 組織内の誰もが同じ情報を使ってビジネスの状況に関する結論を導き出すことができます。このように誰もがアクセスできることで、より多くの市民データサイエンティストが付加価値を提供できるようになり、IT部門への負担が軽減されます。
これらの機能により、企業は分析のスピードと柔軟性の向上、データプロセスの合理化とアクセス性の向上、顧客の行動に対する理解の向上を得ることができます。
歴史
データウェアハウスの概念は1960年代から1970年代に形成されましたが、画期的な出来事は1988年にIBM System Journal誌に掲載されたBarry Devlin(バリー・デブリン)氏とPaul Murphy(ポール・マーフィー)氏の論文で、「企業内の様々な情報システム活動をまとめる」ことができる「企業データの統合ウェアハウス」の必要性について書かれていました。
インターネットが普及し、スマートフォンが登場すると、クラウドコンピューティングは、世界中で生成され、取引される爆発的な量のデータを管理するための有力な選択肢となりました。クラウドコンピューティングは、クラウドベースでサービスとして提供される、新しいタイプのデータウェアハウスをもたらしました。
テラデータの視点
テラデータは40年以上にわたり、データウェアハウスの設計と開発の最前線に立ってきました。Teradata Vantageでは、この専門知識と創意工夫を、クラウドの柔軟性と拡張性と組み合わせています。
Teradata Vantageは、データを100%活用し、いつでも、どこでも、何でも分析することができる最先端のハイブリッド・クラウド・データ・アナリティクス・ソフトウェアです。このソリューションは、業界最高水準のパフォーマンスを大規模に実現するために構築され、価格設定されており、現行システムとの統合も容易です。Teradata Vantageは、お客様のニーズや進化するテクノロジーを問わず、柔軟性とコントロールを提供します。